KFCコーポレーション

チキンといえばケンタッキー

KFCコーポレーションは、ファーストフードチェーン「ケンタッキーフライドチキン」を運営するアメリカの外資系企業。
日本国内でも全国どこに行っても見つけることのできる、すっかりとおなじみの企業ですよね。

ケンタッキーフライドチキンの店舗数が多いのは、フランチャイズという制度を使ってオーナーを募集し、各地に店舗を出店しているから。
飲食店や小売業をはじめ、さまざまな業種ですっかり定着したフランチャイズですが、実は世界で最初にこの業務形態を取り入れたのがこのケンタッキーフライドチキンなのです。

ケンタッキーの歴史

ケンタッキーフライドチキンといえば、店頭に立つ創業者の等身大人形「カーネル・サンダース」がおなじみですね。カーネル・サンダース氏はアメリカのケンタッキー州に生まれ、厳しい家庭環境のなかで幼い頃から働いて家族を助けていたそうです。

学歴がないにも関わらず、独学で学びながらさまざまな仕事を経験し、30代でガソリンスタンド経営者として独立。しかし世界大恐慌によりそのガソリンスタンドが倒産。その跡地で始めた小さなカフェが、現在のケンタッキーフライドチキンの原点なのです。

そして、世界で初めてのフランチャイズビジネスを始めたのはサンダース氏が65歳の時。
人気メニューであるフライドチキンの調理法を伝授し、そのかわりに売り上げの一部を支払うというシステムは各地で受け入れられ、世界中に広まったのです。

日本でケンタッキーフライドチキンが営業を開始したのは1970年のこと。
本社は渋谷区の恵比寿にあり、従業員はやく1000人。
それに加えて、全国各地に1000を超える店舗があり、そこで働くスタッフがいます。

そしてなんと、すべての都道府県にケンタッキーフライドチキンはあるということです。
この店舗数はアメリカ、中国についで世界3位とのこと。
ケンタッキーが日本人にとても愛されていることがよく分かりますね。

近年は食育に関わる活動や食糧支援活動といったCSR活動も盛んにおこなっており、食事の提供だけでなく社会の中でも重要な存在となっています。

ケンタッキーの企業理念は「お客様に楽しく、豊かで、しあわせな生活を提供する」「働く人々をしあわせにする。」など、「しあわせ」という言葉が複数登場します。たんにおいしいチキンを提供するだけでなく、それを通して人をしあわせにしたいというカーネルおじさんの願いが伝わってくるようですね。