マクドナルド

外資系外食産業の代表マクドナルド

外食産業の外資系代表といえば、マクドナルドがまず挙げられるのではないでしょうか。
マクドナルドが最初に日本でオープンしたのは1971年。1号店は銀座三越のすぐ近くにある、持ち帰り専門の小さな店舗だったそうです。

その後、都心を中心に店舗数を増やし、80年代にはドライブスルーも始まって生活の中に浸透していきました。
株式上場は意外と最近で、2001年。不況の中で低価格商品を多く発売したことが話題になったのもこの時期でした。

しかし、上場翌年の2002年には、初めての赤字決算となるなど、経営状態は勢いをなくしてしまいます。
その原因は、値段を下げすぎたこと。これによって日本マクドナルドの創業者が経営から外れ、米国のマクドナルドが直接経営にかかわるようになります。

つまり、日本のマクドナルドが「外資系」になったのはこの時から。それまでは米国のマクドナルドから権利を得たフランチャイズという形でした。

マクドナルドが取った改善策

経営立て直しに取りかかったマクドナルドは、今までとは違う高級商品を発売したり、サイドメニューを値上げしたりと様々な工夫を続けています。

ファーストフードであるマクドナルドのサービスの要は、注文してから商品を出すまでのスピード。
かつては作り置きをしていましたが、これは一定期間を過ぎると処分することになっており、大量のまだ食べられるハンバーガーがごみとして捨てられるという状況でした。
それが多くの人の知るところとなって問題視され、現在では注文を受けてから調理する方法をとっています。

とはいえ、厨房には各調理を担当するスタッフがしっかりスタンバイしていて、カウンターで注文を受けると同時に調理がスタートするので待ち時間は数分。
ファーストフードの利点を失わないまま無駄をなくすことに成功しています。

マクドナルドは質の高い従業員の獲得にも力を入れており、学生への採用活動では満足度ランキング2位を獲得するなど、新卒でも狙いやすい企業のようです。

また、実力を重視する傾向も大きいため、自分の力を試したい、頑張って上を目指したいという若手にはとてもやりがいのある企業のようです。最近では、カウンターに置くメニューを廃止したことが議論を呼んでいるマクドナルド。今後どのような展開となるのか、目が離せませんね。